愛知県警は17日、クレジットカードを使った副業ビジネスを展開していた「西山ファーム」(岡山県赤磐市、破産手続き中)の幹部ら5人を詐欺の疑いで逮捕した。全国で約1500人が投資したとみられ、各地でトラブルになっていた。
逮捕されたのは、同社幹部の伊藤弘敏(37)、花本将光(32)、松本真一郎(34)、松井孝朗(33)、山田光賢(34)の5容疑者。同社で副業ビジネスを担当し、現在は海外に生活拠点があるとみられる元副社長の男(40)についても行方を追っている。
5人は、「クレジットカードで商品を決済すれば、利益を上乗せして返金する」などとうたい、保証金名目で集めた金をだまし取るなどした疑いがある。
関係者によると、観光農園を運営していた同社は、2015年ごろからクレジットカード決済による副業ビジネスを展開。果物などの商品をカード払いで購入すれば、同社が商品を転売し、商品代金に数%の利益を上乗せした分が入金されるなどとうたっていた。
19年2月ごろから入金が滞るようになり、名古屋や大阪、岡山の各地裁で損害賠償訴訟が起こされている。愛知県警は19年5月、出資法違反容疑で名古屋や岡山などの関係先を捜索し、関係者から事情を聴いていた。(高絢実)
「日本一、桃を売ったのは自分たちだ」 元副社長の男とのやりとり
西山ファームをめぐる詐欺容疑事件で逮捕された5人の上司にあたり、現在は海外に生活拠点があるとみられる元副社長の男(40)は、2019年5月に取材に応じた。「きちんとした会社」に勤めている副業希望者に「商品の仕入れ」をしてもらった、などと主張していた。主なやりとりは次の通り。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル